朝起きて、まずはユーリにおはようのキス。
そして、朝食を作って一緒に食事。いつもユーリは俺様の話を黙って聞いてくれている。
それから近くの水辺まで散歩して、作っておいたサンドイッチを昼食に夕方までのんびり。
夜はもちろん、一緒にお風呂に入って、二人の時間が始まる。
そして、今日も幸せだったと目を閉じるのだ。
レイヴンが寝静まると閉じていたはずのユーリの目がひっそりと開く。レイヴンの腕に抱かれ、ユーリの瞳から涙が一筋流れた。
自分は何処で間違えてしまったのだろうか。何時から彼は狂ってしまったのか。
何度考えてもわからないまま。切り裂かれた足の腱がジクリと疼いた。
朝日が昇れば、狂った1日がまた繰り返される。
終わることの無い偽りの幸せが。
(それでも彼が幸せだと言うのなら)
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