食事の時に言おうと思っていたはずなのに、なかなか口に出すことが出来ず、かえってレイヴンに不振に思われてしまった。
言わなければと思えば思うほど、逆に言葉は出てくれず、時間が経つにつれユーリの中の不安も大きくなる。
しかし、これは二人にとってとても大事なこと。
なんとか伝えなくてはいけない。
「っ!」
考えに浸りながら洗い物をするユーリだが、いきなり後ろから抱き締められ、驚いて後ろを振り返ろうとする。
しかし、そんなユーリの行動を気にもせず、するりと、服の中に入ってくる男の手。
続いて、首筋に感じる唇の感触。
「片付けは後にしない?2週間もユーリに触れなかったから、俺様、我慢の限界なのよね。」
服の中で動いていたレイヴンの手が、ブラを押し上げて直にユーリの胸を触ってくる。
「ん、レイ・・ヴ・。」
久しぶりに感じる、レイヴンの温もりが心地よくて、ユーリは身体の力を抜き、そのままレイヴンの胸に背を預けた。
――しかし
「・・ぁ、待って!・・やっ」
「っ!?ユーリ?」
レイヴンの手が下へと移動し、下着の中に滑り込むと我に返ったかのようにユーリが暴れだす。
いつもは見せないユーリの行動に、レイヴンは服の中に入れていた手を抜き、落ち着かせようと優しく抱き締めた。
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