俺の下で組敷かれた青年からあがる悲鳴にも似た声。
こんな声が出るのは無理をさせているという証拠。
だが、普段の彼からは想像も着かないその声が、俺様にとってはまるで歌を奏でているかのように聞こえて心地よく、止めてやれない。
「レイ…ヴ…もぅ…」
限界が近いと示す声に煽られスピードを上げると、更に大きく高く鳴くユーリに笑みが零れた。
この声を聞きたいが為に、いつもいつも無理をさせてしまう。
しかしそれもしょうがないのではないのだ。
密かに心の中で、一度聞いてしまえば虜になるユーリのこの声がいけないのだと勝手に責任転換した。
なんて思ってみても、結局はハマってしまった俺が悪いのだろうけど。
(俺様だけの歌姫)
(どうか今夜もその歌声をきかせて)
PR