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TOVのレイユリ中心  よろず同人ブログサイト  ネタばれ、女体化有り
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2024/11/24 (Sun)
レイユリ?
スレゆーり注意。




人通りのない路地裏で見知った後ろ姿を見つけ、肩に手を置き引き留める。
振り向いた反動で相手の髪がふわりと舞う。


「青年ってば、こんなとこで何してんの?」


一瞬、驚いたような顔をしたユーリだけど、直ぐに笑顔を浮かべて散歩だと答えて、今度はコテンと首をかしげた。


「おっさんこそ何してんだよ。年寄りはもう寝る時間だろ?」

「あー…おっさんも散歩よ。」

「何だよ、その歯切れの悪い答えは。」


こんな時間に宿を抜け出すユーリが心配で追いかけてきたとは言えず、クスクスと笑うユーリに苦笑いを返す。


「ま、いいけど。んじゃ俺はもう行くから。」

「へ?ちょ、ちょっと待った!」

「…何だよ。」


路地裏の奥へ消えようとするユーリを慌てて止める。
ユーリの不機嫌そうな声が聞こえたが、この際、無視だ。
この先にユーリを行かせるわけには行かない。この先にある世界はあまりにもユーリに似合わない。


「いや、そっちはユーリにとってあまり良くない所だから、行かない方がいいかなぁ~って。」

「…。」

「…。」

「…へぇー。」


何を思ったか、俺の顔を見つめ沈黙していたユーリが唐突に口を開いた。
俺の言おうとする事がわかって納得したのだという考えは、続いて出た言葉に容易く裏切られることになる。


「知ってたよ。一夜限りの相手を求める場所だってことぐらい。それに俺だってそのつもりで来たんだし。」


暗い路地裏で闇に溶け込むかのように佇むユーリは、胸から上だけ月明かりに照らされている。だからこそ、彼のいつもと違う表情が鮮明に見えてしまった。


その美しい顔に浮かぶのはいやらしい笑み。
俺の思考は完全に止まる。






誰だ、これは。
妖艶な雰囲気を纏い微笑むコイツは…

―――誰だ?








目を見開いたまま動けない。
ユーリはクスリと笑うと手を伸ばし俺の頬を撫でた。

「おっさんが行くなって言うなら行かないけど?」


耳元へ吐息すらわかる程に寄せられた唇。
聞こえてきたのは、楽しそうな声色。
ひそめられた声は、誘うかのように掠れて。


「レイヴンが相手してくれるなら…な。」




紡がれた言葉に、俺は堕ちた。




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2009/04/15 (Wed) ss Comment(0)
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